視力回復トレーニングと視力低下の原因

視力(しりょく)回復(かいふく)トレーニングを行う(おこなう)前(まえ)に、なぜ視力(しりょく)が落ち(おち)たのか、視力(しりょく)低下(ていか)の原因(げんいん)について知っ(しっ)ておくことはとても重要(じゅうよう)なことです。たとえ視力(しりょく)回復(かいふく)トレーニングを行って(をおこなって)、視力(しりょく)が回復(かいふく)したとしても視力(しりょく)が低下(ていか)した根本的(こんぽんてき)な原因(げんいん)がわかっていなければ、また同じ(おなじ)ことを繰り返し(くりかえし)てしまい、せっかくのトレーニングが水の泡(みずのあわ)になってしまうかもしれません。最低限(さいていげん)必要(ひつよう)なことだけでも知っ(しっ)ておくようにしましょう。視力(しりょく)低下(ていか)の原因(げんいん)は様々(さまざま)なものがありますが、その中(そのなか)でも３種類(しゅるい)の近視(きんし)と病気(びょうき)（症状(しょうじょう)）が大きな(おおきな)原因(げんいん)であると言わ(といわ)れています。参考(さんこう)に、多く(おおく)みられている原因(げんいん)をあげておきます。☆原因(げんいん)・仮性近視(かせいきんし)・・・子供(こども)によく見(み)られるものです。近く(ちかく)の物(もの)を見る(みる)と毛様体筋(もうようたいきん)の緊張(きんちょう)がゆるみ、角膜(かくまく)や水晶体(すいしょうたい)が厚く(あつく)なります。しかし長時間(ちょうじかん)見続ける(みつづける)ことによって、毛様体筋(もうようたいきん)が緊張(きんちょう)し、うまく調節(ちょうせつ)できなくなって、遠く(とおく)を見(み)ても水晶体(すいしょうたい)が厚い(あつい)ままで網膜(もうまく)の手前(てまえ)でピントを合わせ(あわせ)てしまい、遠く(とおく)の景色(けしき)がぼやけて見える(みえる)ようになります。こういった状態(じょうたい)の近視(きんし)のことを仮性近視(かせいきんし)といいます。・屈折(くっせつ)性(せい)近視(きんし)・・・網膜(もうまく)までの距離(きょり)である眼(め)軸(じく)は正常(せいじょう)ですが、近く(ちかく)を見る(みる)生活(せいかつ)（パソコン、テレビ、勉強(べんきょう)など）を続け(つづけ)たため、毛様体筋(もうようたいきん)の緊張(きんちょう)が続き(つづき)、水晶体(すいしょうたい)をうすくできない状態(じょうたい)が常に(つねに)なって（水晶体(すいしょうたい)が近く(ちかく)を見つめ(みつめ)た状態(じょうたい)で固まっ(かたまっ)てしまい）、遠く(とおく)を見(み)たときにぼんやりと見え(みえ)てしまうことになります。こういった状態(じょうたい)の近視(きんし)のことを屈折(くっせつ)性(せい)近視(きんし)といいます。屈折(くっせつ)性(せい)近視(きんし)では水晶体(すいしょうたい)が厚い(あつい)ままの状態(じょうたい)なので、遠く(とおく)からの光(ひかり)であっても近く(ちかく)からの光(ひかり)と同じ(おなじ)強さ(つよさ)で屈折(くっせつ)され、網膜(もうまく)の手前(てまえ)でピントを合わせ(あわせ)てしまい、遠く(とおく)のものがぼやけて見える(みえる)のです。多く(おおく)の近視(きんし)の人(ひと)がこの屈折(くっせつ)性(せい)近視(きんし)であるといわれています。・軸(じく)性(せい)近視(きんし)・・・屈折(くっせつ)性(せい)近視(きんし)と違っ(ちがっ)て毛様体筋(もうようたいきん)のピントの調節(ちょうせつ)に異常(いじょう)はないのですが、眼球(がんきゅう)が通常(つうじょう)より長い(ながい)楕円形(だえんがた)になっている為(ため)に眼(め)軸(じく)が長く(ながく)、網膜(もうまく)の手前(てまえ)でピントを合わせ(あわせ)てしまい、遠く(とおく)のものがぼやけて見える(みえる)ようになります。こういった状態(じょうたい)の近視(きんし)のことを軸(じく)性(せい)近視(きんし)といいます。軸(じく)性(せい)近視(きんし)の原因(げんいん)は遺伝(いでん)の可能性(かのうせい)が高い(たかい)といわれていますが、明確(めいかく)な原因(げんいん)は分かっ(わかっ)ておらず、屈折(くっせつ)性(せい)近視(きんし)に比べる(くらべる)と少ない(すくない)のですが、網膜(もうまく)剥離(はくり)が起こる(おこる)可能性(かのうせい)が高い(たかい)です。☆病気(びょうき)（症状(しょうじょう)）・糖尿病(とうにょうびょう)性(せい)網膜症(もうまくしょう)・・・糖尿病(とうにょうびょう)になり、高血圧(こうけつあつ)が続く(つづく)ことによって、網膜症(もうまくしょう)を引き起こし(ひきおこし)ます。そして視力(しりょく)低下(ていか)などの症状(しょうじょう)が出(で)てきます。しかし進行(しんこう)すると、視力(しりょく)低下(ていか)どころか失明(しつめい)する可能性(かのうせい)も出(で)てきます。・緑内(りょくない)症(しょう)・・・視神経(ししんけい)の障害(しょうがい)で、視野(しや)が狭く(せまく)なる症状(しょうじょう)です。視力(しりょく)も少しずつ(すこしずつ)低下(ていか)していき、最悪(さいあく)の場合(ばあい)は失明(しつめい)することもあります。